勝手にシネマレビュー 出るか二重の極み!「るろうに剣心」

これまた2週間前の話、キックボクシング終わりの流れで後輩を巻き込み、見てきました。


佐藤健主演るろうに剣心

電王の頃から結構、佐藤健は好きだったんだけど前回の「BECK」がなぁ…。
キャスティングは最高だったのに、肝心のコユキの歌うシーンが字幕て。
思い出しガッカリ感もはなはだしい、あのラストのライブシーン。ドイヒーです。

そして実写化したらどうなる?シリーズ第2弾「るろうに」ですよ。
主要なキャスティングはこんな感じ

緋村剣心 - 佐藤健    神谷薫 - 武井咲     鵜堂刃衛 - 吉川晃司
高荷恵 - 蒼井優     相楽左之助 - 青木崇高  外印 - 綾野剛
戌亥番神 - 須藤元気   明神弥彦 - 田中偉登   浦村署長 - 斉藤洋介
桂小五郎 - 宮川一朗太  山県有朋 - 奥田瑛二
斎藤一 - 江口洋介    武田観柳 - 香川照之


ストーリーはあるエピソードを中心に、もっと後半に出てくる敵キャラも交え、初めて見る人にも理解しやすく出来てると思います。
総評としては邦画のアクションものとしては完成度が高く、結構楽しめました。
中途半端なCGも無く、佐藤健のアクションも良かった。頑張ってた。

つーか原作ファンとしては、何かホッとしたよぅ。ひどかったらどうしようって思ってたから。
ネットの評価見ても、金返せって言うヤツよりもここはこうだろって意見に対して、いやこういう時代だからこの表現であってるとか、ディスってると言うよりむしろファンが楽しんで議論してるようにしか感じなかったし。ファンは納得の出来なのでは。

でもあえて言おう、勝手に言わせてもらえばのコーナー

緋村剣心佐藤健。剣心の「おろろ」「ござる」の台詞。始めだけなんか、くすぐったい。最後の方は全然自然に聞いていた。佐藤やっぱいいわ。ラストの刃衛との時の台詞「ぶっ殺してやるからかかってこい!」にはカッケーと思ってしまった。こりゃ女子高生とかひとたまりもないわ。そりゃ前田敦子も…。

・神谷薫、武井咲。可愛い過ぎない?貫地谷しおりとかじゃダメかな…。栗山千明じゃあちょっとキツいから。でも泥だらけになって頑張ってた。演技はまぁ、普通。

斉藤一役、江口洋介。結構イメージに合ってると思う。タバコ似合うし、オールバックかっけーし。ただちょっとしゃべり過ぎ感が。そして最後に見せた技、あれ我突?あんな飛び上がる技だっけ?壊す対象物もガドリング砲じゃなくてシャンデリア?

相楽左之助青木崇高。イケメンで引き締まったガタイ。イメージ大体こんな感じ?やっぱコスプレ感否めないあの背中の「悪」。斬馬刀、なんか軽そう。戌亥番神 (須藤元気)とのどつき合い、ひたすら楽しそう。ここだけ殺し合いとかじゃなくてただの「ケンカ」。最後まで期待してた「二重の極み」、次回に持ち越し?あと剣心の仲間になる理由がなんかうすい。

・鵜堂刃衛、吉川晃司。もうちょっと痩せてて欲しかった。何かグロい感じは不気味で良かった。
でももっと細い感じがいいなぁ。モニカの時ぐらいのキレが欲しい。技の説明はどうしようもないんだろうけど、萎える。安藤政信じゃダメ?アンマサは志々雄真実の方がポイか。

・高荷恵、蒼井優。やっぱ演技上手いなぁ。風呂上がりとか特に露出無いけど色っぽい。タバコ吸うシーンも違和感無し。その後の泣くシーンとかヤバい、グッとくる。アクションシーンも体張ってるし。でもあの麻呂まゆじゃなくてもよくないかい?しかし、いい女優さんだ。

・外印、綾野剛。原作でもこんな戦い方だっけ?よく覚えてないや。綾野剛についてもあんまりよく知らない。イケメンです。カッコ良かったし。…ダメだ、ピンと来ない。誰?

・戌亥番神須藤元気。あんまりキャストの事調べないで見に行ったから、出て来た瞬間に後輩と2人で吹き出した。キックボクシング見た流れで登場されたから、ビックリした。左之助とのドツキ合いはやっぱプロの格闘家、何か違う。左之助と酒を分け合うシーン、見ててホッコリ。「オレはベジタリアンなんだ」の台詞にまた2人で吹き出した。頼むからもう勘弁してくれ。

・明神弥彦、田中偉登。この時代の子どもの子汚い感をリアルに再現。ほぼイメージ通り。原作のようにだんだん成長していってほしいなぁ。

・浦村署長、斉藤洋介。ハマり過ぎ。

・武田観柳、香川照之。始めと明らかにキャラが変わってる後半、おそらくアドリブと思える「お前ら服、全部脱げ!」の台詞の後の、剣心の「えっ?」って顔がヤバい。この人おもしろいわー。冷酷なキャラで通すと思ったら、大間違いだ。アドリブとかスゲー多そうで、多分現場の空気を混乱させてたんだろうなー。映画出まくりの役者さんだしね。

アクションシーンはワイヤーアクションを多用、安っぽいCGはゼロ。でもスピード感は十分に出てる。新しいチャンバラ活劇として見ても面白いし。ただ大人数の乱闘シーンはアップ過ぎて何が何だか分からないところがあったり、まぁいろいろあるけど楽しめる。

飛天御剣流、何が出てくるかも期待大きかったけど、あぁこの技かぁて感じ。ラスボスに使うにはちょっと地味じゃないかな?でもまぁ、すべて次回作への布石という事で…。

なんだかんだ言いながらも楽しめてしまう、ファンもそこそこ納得の「るろうに剣心」。
映画終わった後、見終わった人達が「あれは〇〇だよなぁ」「京都編も見たくね?」とかいろいろ言ってるのは、聞いていてなんか嬉しい。一言つまんねーで終わってしまう映画なんかより、よっぽどみんなであーだこーだ言える作品の方が見た後も「楽しめる」と思いますが。
次回作も絶対ありそうだし。邦画にうるさい後輩も「全然、楽しめた」と満足そうだったし。
エンターテイメント作品としては大成功だと思います。